捕食者/
医ヰ嶋蠱毒
えすればよい
鍵盤
指を這わせ
曝け出された
静物を
聴け
躙り寄る結末は
絶えず
おぞましいから
猫は
蛇を模倣して
鋭敏に
月を仰ぐ
受容のための
テロメアを齧り
木立に
遮られたまま
また一つの
世界が
尽きる様を
観ていた
瞬きの度
積重なる
トゥシューズ
亀卜のように
罅割れ
やがて貝殻は
篝火へ蟠る
一握の灰に似てゆく
捧げられた
祈る掌から
食餌の比喩として
貪り来るだろう
触角が
背筋を撫でる
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