夏の舞台/
ひだかたけし
無音の
白い小部屋に
太陽の昇り、
どす黒く萎びた
紫陽花と
みんみん蝉の
執拗な鳴き声と
燃える夏の熱気に
憂鬱な梅雨蒸発し
無音の
白い小部屋
白いまま
昇る太陽の黄金、
私という意識の水脈
巨きな光の強度に照明し
内なる他者の踊る舞台、
新たな次元に創設する。
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