火曜日/本田憲嵩
 
まだあたらしい平日、
月曜日とおなじくらい性質(タチ)のわるい、
前半のまだ前半、
週末の解放と賑やかさへとたどり着くゴールテープまでは、
まだほど遠く、
しかし、身体のなかのエンジンはもう十分に温まっている、
襟をただして、ただひたすらに作業に専念してゆく、
ことだけをかんがえている、
火曜日の無心、
洗ったはずの作業服もズボンも、
その汗とよごれといそがしい働きで、
もうすっかりと、馴染んでしまっている、
定着化している、平日、


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