『ハロー』2分41秒/モリマサ公
 

退屈とは?という定義の中にもスピードがあり
目は閉じない
あいたままに無が宿った


加速していく
たゆたう永遠の退屈を
きりとって超えるこころたち
無重力そのもの
未来はとても平坦で
終わりの無い地平線だった


顔の無い自分を愛そうと試みる

あたしはハダカだ

ふくろにつめられて

ゴミ処理場所行きだ

バチッ

ブルーから

ブラックになって

残酷な風景が横切っていく

たくさんの机と椅子が並んでいる見渡す限り

顔の無い自分がYouTubeにアップロードされる前に削除されていく

無重力のこころたちが画面いっぱいに映し出されて

真夜中のウクライナとロシアでなにがおこっているのか

空からは
ついに
雨が降り出してしまう

バチッ

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