夏の日/soft_machine
花がゆれていた
かすかな風があるらしい
おあしす、という名の看板が
空に吊り下げられ
割れた白熱灯が取替えれない
青粉を吹き
町と山の境を馳せる群
人をつれ去る 夏はオルガン
嵐 蹄の傷 知らないうちに
指の跡、その爪 そして愛
伸縮するもの
それから また音の波
増えようとする力
増えはじめた悔い
(世界を
いつでも愛しく思い)
(世界を
こんなにも憎む)
花が 廃墟で 枯れているという
王冠を燒きつける稲光
幸せの思い出だけを残して
迎えられた夏
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