燃えかすたち/◇レキ
われる事もなく干からびる
残ったのは大きな後悔の種
それは
乏しい土壌と
不安という雨
世間という無慈悲な陽射しに
応えるように芽を出す
後戻り出来ない失敗の反芻は肥料になり
後悔はすくすくと育つ
肥料の効果が切れた頃、心は鈍化して
やがて寂しげな笑顔のように花を咲かせ
ため息という実をつける
後悔は枯れ果て
当たり前によくある
諦めという空虚な絶望になる
※
2ページで終わってしまった落書きのような物語の
残された多すぎるページにあとがきを書き続けながら
それはそれは丁寧にまずいトマトを育てる日々
腐った泥団子毎日食べてい
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