車輪の詩/
ミナト 螢
夏の夜空に
打ち上げられた花火を
僕の車輪にして
遠く離れた
君のいる場所まで
漕いで行く
群青の草原を
駆けて足りるなら
炎の縁に
君を飾りたい
花火が街を照らす間に
栞を挟んで君に触れたい
星のペダルを踏んだら
交わした声を
ずっと覚えていよう
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