この力動の夕べに/ひだかたけし
 
漲る力よ、
力に潜む自我よ、
私よ。

夢の浜辺に横たわり
黄金の日の出 仰ぐ
あんなに懐かしかった
潮の香り 充満し
炸裂する 瞬間
夢の浜辺に
覚醒の到来し

見開く眼よ、
貴女の連弾する
秘密文字に感じ入り、
そのヒビキ意味に深く深く。

  *

この力動の夕べに横たわり
鎮まりゆく肉体の病に
うっすら覆い広がる
肢体の踊り円描き
思考する脳髄に
神霊宿り顕れ

故郷へ還る私は、只 貴女の許。







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