何年か前の記憶/
番田
人の生きていることに意味は無いと
ベトナムのバイクタクシーの 後ろで
ぬるくも心地よい風を僕は受けていた あの日
エビ料理を それから 食べて
また 盗みに入られている気のするホテルに
僕は帰ったのだった
翌日は軍事用に掘られた
トンネルのアリの巣のようなツアー サンダルの
兵士の後に続いて 狭くて長いトンネルを
くぐって
蒸かし芋を外のテーブルで食べたのだった
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