夜想64/ひだかたけし
 
引き裂く対角線、
伸びる白い未知、
月の光零れ落ち、

三の物影立ち尽くす

(あれは三歳の夜の悪夢、
現の一つの顕れ観た)

交わる漆黒の二線、
あらゆる形態壊し
純白の月の光に
現という力動、
浮き上がり

三の物影佇み澄んで

誘われる新たな顕れにて、

私は あの悪夢への復讐 為す









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