シナリオ・百合崎高校馬券部始末記?/平瀬たかのり
 
書いてあった」
遥「二十四か。そんなに遠い先じゃないよね、
 わたしたちも」
   じっと絵を見つめる五人。

○公園(三月・日曜)
   いつもの場所に座っている涼歌。そこ
   へやってくるキャロルと華織。
華織「よっ、お涼」
涼歌「えっ、どうしたんですか二人とも」
キャロル「お涼の稼いでるとこ見にきた。一
 回来たかったんだよ」
  二人を交互にしげしげとみる涼歌。
キャロル「何よぉ」
涼歌「いや、二人とも制服のときとはまた違
 った印象だなと」
キャロル「楽しそうだねみんな」
涼歌「はい――あの、二人にお願いがあるん
 ですけど」
華織「なに?」

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