シナリオ・百合崎高校馬券部始末記?/平瀬たかのり
ャロさん、華織
さん。なんでわたしだけ川上先輩なのよ」
涼歌「いや、それは何となく」
千伽子「今日からわたしも名前で呼べ」
涼歌「名前で、ですか」
千伽子「いやなの」
涼歌「いや、別に……じゃあ――お千伽さん」
爆笑する遥、キャロル、華織。
千伽子「……なんで『お』をつける」
涼歌「だってみんなわたしのこと『お涼』っ
て。だいたいそう呼び始めたの川上――お
千伽さんですよ」
千伽子「……」
キャロル「いいじゃん、お千伽。これからわ
たしらもそう呼ばせてもらうわ」
華織「お千伽にお涼、時代劇だね」
遥「忍者だ、女忍者二人組だ」
千伽子「女忍者って何よっ
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