シナリオ・百合崎高校馬券部始末記?/平瀬たかのり
て、今嬉しい
んです――変ですか」
華織「変じゃないよ、お涼。たぶん」
涼歌「たぶん、ですか」
華織「うん、ははは」
地面に置いたラジオからG?のファンファー
レが響く。
涼歌「あ、始まりますよスプリングステークス」
競馬実況に聞き入る三人。
○部室(五月・放課後)
部室に一人いる涼歌。壁にもたれ「日刊ゲンダ
イ」を開いている。
涼歌M〈二年生になったわたしは、代がわりっ
てことでYHCC同好会の会長になった。
ていうか、させられた。それで何が変わるっ
てわけでもなかったんだけど。新入生も入っ
てこなかったし〉
紙
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