曇り後晴れ/ひだかたけし
 
雨曇切れて覗く青
前行く女のまぁるい尻
優しい柔らかな進化の残り香
残された時はもうそんなに
長くはないよと風の精霊
私という魂を吹き抜ける

土に埋もれた狂人の顔
その赤裸々な闇の独白
天使たちに取り巻かれ
悪魔の舌を自ら切断する
魂の界への予行練習

雨雲去って広がる青
繋いだ手と手の温かさ
確かに証される進化の熱
やるだけやってみろと
吹き続ける風の霊性
私という存在を鼓舞するように
荒れ狂う闇を鎮めていく

あれくるうやみをしずめていく




















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