遠くの古本屋/番田 
 
僕は生きていることで
知っている 何も夢見ることもなく
そして理解している
僕の思ってはいないことを
遠くに見えた橋に
その向こうにあったはずの 中古本屋を
心の目に思い浮かべている時に
今日も生きている
古い公園の中に いたはずの
来ない友達を待ちながら


あの スピッツの懐かしい曲のCDは
どこにいったのだろう 今ここで
それを再生する時
巻き戻される 時間は
一致するのだろうか 僕の見ていた景色と
それとも異なっていたのだろうか
そんなことを考えながら

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