白いだけで/
soft_machine
窓に触れたグラス
あたたかい湯気は
あまいかおりにみちて
ふるい指のあとだけ
けぶれずいました
扉の向こうはいつも雪
雪がじまんの町だから
子どもらはいつも元気で
誰も訪れる人が来なくても
ひかりだけは豊かなのです
きつねもいるんです
ねずみのために
かたい穴もあります
白いだけで
世界はこんなにもあたたかく
白いだけで
世界はこんなにもなつかしい
まばたきもまた
白いあなた
おかえりの花たば
戻る
編
削
Point
(4)