アパート二階、208号室/
ひだかたけし
夜闇に
街道走る車、
スロースピード
向かいの家、
明かり灯らず
ここしばらく
肉の苦に
よろめく私、
氷 噛み砕き
(ひたすら
噛み砕き)
アパート二階、
208号室から
俯瞰する、
街 雨上がり
ひたと静まり返り
わたしという
荒い息の今、
置き場 無し
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