第八都市/狩心
 
刺激を受ける事で
感覚を呼び覚まそうとしている
消費されていく日々我々の中で
自らに使命を施したいと
必死にもがきながら

文章が過去であるなら
朗読は現在であり、
本当の詩は
朗読の中にしかないと
薄々気付き出した
それもまた虚像であるのだが、
その虚像を一時的な真実として定める事で
いわゆる、
足掛かりとなる踏み台を生み出すことができる

もしこの詩が傑作でないとしても
傑作を生み出すために必要な詩であったと
仮定する

人身売買の呼吸
不法入国の呼吸
在りもしない第一から第七までの都市のざわめき
君が世のビブラート
お子様ランチが注文できない縛
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