奴隷、お前はテキストの上に立つ!/狩心
界中の楽器という楽器を集めて
肉体を破裂させるほどの無音と
大陸を断裂させて
母体を愛撫する
静かで安らかな朝の闇と安堵を
この傾斜した体と首と頭とポーズで
時間と空間が歪むイメージを咀嚼し
瞬きと同時に垂直に戻して
冷静に口元を覆うように手を被せ
指先に少しずつ力を入れていき
骨格を感じ取る
我がマスクの最終形態
自らを殺すも生かすも自らであり
定められていない世界で
定めを探すのも また
愛する人の寝顔に
そっと優しくキスするのと同じである
我、淫らに割れまくり走労
じっくりゆっくり積み重ねていく日々で
焦ってはいけない。この呼吸と会話、血流を信
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