誰か/こしごえ
 

雨だれのリズムで
「晴天だけが良い天気とは限らない」
なんてぼんやりとつぶやいて
自室の窓の外へ目をやる

その人の人生を私が生きることはできないので
私は私の人生を生きるしかない。
事情にもよりますが、
まわりのことは まわりのことでしかないし
人は人、自分は自分と時々思う時がある。
その人の分はその人の分で、
自らの分は自らの分ですね。
それでもまわりのいろいろな物事は自分の心の糧にしたい。
けれど人生も誰かに踏みにじられる場合がある。
だから何事も、いつも自分の思い通りにいくとは思わない。
涙をこぼし雨だれのリズムで歌う雨だれか……。
でも物は考えようで
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