墓碑銘/本田憲嵩
 
夕陽、ほとんどかなえられなかった恋、
その間、わずか一分たらずの、
あかく燃えあがる、いのちの巨星、
生きてきた、日中のおさらいをして、
ただ、果実のように、膨張してゆくばかり、
水平線の、
夢のような、詩風のなかに、潜りこんで、
ただ、夜ごとに、ねむりにつくばかり、
えいえん、


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