嘴も駈け千鳥足で翔ぶ/あらい
水べりあり ゆだら、蛇がぬたりとして
胸の藍玉 そして 三つ指がちらちらと舌をだす
ニケの首を持つというアナタはいまごろ
壁の凹凸に型番を調律し埋めていくだけの
今夜の寿命を、幾らかで提示する
空白を装う朝はおもてむき 通知に対す崖線より
仕組みの中で腹を割かれていた。布の襞。こそりと
空耳だが、熱烈であれ、くすぐったく 甘く苦い
濃コマやかなひかりは、まどかゆるく。
あっけらかんとじて
こころにくぐ、
みっちりとしで
嘘がつけないのらから。
青い花の影だけが振り向いてしわう
ショートボブが揺れて 蠢くファンタジアを
下水間から薄紅色の出口まで ぬくぬく、と
あゝ鳥居をくぐるとまた引き戻され
レプリカのスケジュールになにも
書き留められずにある わたしらと。
並び立て誰タレたモニターには 薔薇がくろく蕾のまま
産んでいた これら街の凡てが下手糞をfuckして
流しと笛だ!
「あからさまな……」
警告音を放ったのだが
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