かぐや/soft_machine
その人は ?がうすく
流れをまとい あたたかくして
偶然まとまった
誠実な想いや 花のかおりなど
求めなかった
誰にもひらかない
固くひき結んだ 白い口を
譲らなかった
遠ざかる筏をそっと
撫ぜる指 思い返す日々
並べられた 金襴緞子
重ねられる くさぐさの草紙
月を集めた
果実になれば こんなにも淡く
蛍をしまった 灯火
時に
星の人は
実体から 失いたくなるんだと
寄辺を走りさる
人は見ない
鼻筋にただよう かぐや
人も
あなたの爪とか指しか
今も知らない
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