雑魚の歌/短角牛
嫌ならいなくなればいいし
誰かに言わずにすぐに去ればいい
そうしないのは十中八九、止めてほしいからだ
批判すらする価値のないものがこの世には数多あって
御多分に洩れず自分はそんなもので
日々の努力以前に 日々の生活でキャパオーバーの人罪だ
それでもゴミのようなら駄作を産み続けるのは
吐き出したいものがあるからだ
表したいものがあるからだ
好きにせよ 好きにせよ
上と下があるならその狭間で
認知されずに時々頭を出せばいい
根無草の不安に負けるくらいなら
その不安を言葉に紡げばいい
負けた情けなさで涙を誘うといい
貴方はあなたで 私はわたし
わかりあうはずもない
その必要もない
いつかどこかで幸せでいてくれよ
それだけさ
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