幸福につかれたら/獏
わたしのデスクから斜め四十五度の視界に
ペールブルーの空がのぞく
けだるさを隠しもしない
ぬるま湯のようなオフィスで貪るのは
春の新作とか、要領を得ない愚痴とか
とにかくもふんわりとした何か
満足はわたしをゆるやかに分解していくから
低いフェンスの向こうで手招きをする
あれはなんだったか
もう、思い出せない
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フルコース仕立てで並べられた
欲しかったものたち
あなたは
もういい、と言う
空っぽの皿をなぞる
わたしの指を折って
あなたは
もういい、と
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「今日、今ここに、恐怖の大王が降臨したらいいのに」
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