詩情よ、その街路を/ホロウ・シカエルボク
 
けでいい、下手な鞭のしなりのようにうねりながらベッドから降りる、眠ることは諦めた、別に二度と眠れないわけじゃないし、そのまま踊れ、どうしても必要になったら目を閉じればいいだけだ、インスタントコーヒーを入れる、ジョン・ゾーンを聴きながら飲む、イカレてる、でもそれが正常なルーティン、やりつくせないまま死にたくはない、急いでいるのか足掻いているのか、たまに噛み合うギアの快感があるからなにも投げ出すことが出来ない、どんなクジだって当たりなんかそんなには出ないものだ、食道が蒸気に侵される、火傷したかもしれない、でもそれで困ることはあまりない、欠伸が出る、ふざけるな、朝のシャワーを浴びる、日付を忘れる、洗濯機
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