しらふで死にな(毎日は降り注ぐ)/ホロウ・シカエルボク
ばそれはここだ、もちろん、俺が契約している間はということだけど…近頃10年なんて気が付いたら終わっちまってる、喉に留めるうがいを繰り返しながらそんなことを考えた、水を吐いて一瞬真顔になった自分の顔は数年は老け込んで見えたんだ、当然それはひび割れた鏡のせいなんだけど―馬鹿なことをしたなと思ったけれど別に鏡なんて絶対的に必要なものでもない、まともなことを考えてまともなものを選んで暮らしていれば顔なんてそんなに汚れやしない、ニコチンやアルコール、夜遊び、そういう類のことさ、そういうものは脳味噌にこびりついて思考能力を退化させていくんだ、見たことあるだろ、依存症で死んでいくやつらの様、手に付けた瞬間からそ
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