ジェンガティンガ司令/足立らどみ
 
な真似を繰り返しながら「私」になりたいと勝手に思っているのかもしれないけど更に距離の離れてしまった今を考えるだけでも残りの生涯ぶち込んでも既に年老いた「貴殿」は「私」にはなれないと「私」は理解していて「私」は今さらある意味最初から「貴殿」になりたいとは思ってはいない。

「私」は「貴殿」を「箱につめて」プラットホームに置いてけぼりにしてしまった。もしかすると最も弱かった「貴殿」を助けるどころか生け贄に実験台にしてしまった。その報いを残りの人生で受けているのだとも思わない。ある意味、実験は今も続いていて「貴殿」との距離が細かくわかるたびに「貴殿」との違いが明確化してくるのだ。

振り返れば、
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