〈ことがらの。移譲である。缺損として。〉/あらい
 

 余韻の弦と意地悪な蕾どちらも天秤に架ける/翔ける
 明日の行方を時の運で占うは不自然なキミ、が、遠くまで見渡したものだ。
 このむねのうちがわにのこしたものだ。さてこれらガラクタどうしたもんか
、と一緒に心中しようかと、水に浮かべたよう、に、この滲んだエヅラだが?
 なにか…

 ――[夕未(ゆうみ) 帆(はん)]

 いつどき アンタは どこへゆくんだ?
(わからないな、)
 だが 穏やかな軌跡の ムコゥ だろうよ!――

 そわそわしたモヘヤの絨毯に包まる、草臥れた写真が一枚あるよなあ。

 ハァ、自分を貫いたものはなんのために
   /あるはず
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