白い空洞/
ひだかたけし
血、止まらない
吐き続ける、
吐き続けるのだ、
外、いつもの橙色の明かり灯らず
内、何故か沈着し静かさ包まれて
鉄の味、広がり
私の肉体、クタバルノカ
夜陰の街道、誰も車も通らず
独り此処、白い小部屋にて
新たな次元、開かぬ眼を持続し
私 何者ぞ
私 ナニモノ ぞ
行き着く果てを想い
ただひたすら、
白い空洞に身を晒す
しろいくうどうに 身を曝す
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