不機嫌な夕方/
坂本瞳子
乾いた昼の月が
丸にちかくって
なんだか見下されてるみたいで
気分が悪い
風にでも吹き飛ばされてしまえ
そうはいっても
あそこからピクリとも動こうとしない
どうせあと数時間もすれば
見えなくなる
だからって許してやる気はないさ
この害された気分はそう簡単に
変えられやしないんだから
いまに見てろ
また明日
挑んでやるからな
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