裏庭/由比良 倖
無理にでも笑ってくれたあなたが、永遠に好きです。
嘘だと分かってて、コーヒーと砂糖と煙草で生きて、
花は嘘みたいだけど咲いていて、嘘みたいに綺麗で、
それなのに本当なので近付くと危険です。僕には。
喜びにも、悲しみにも、泣きたくなります。
思考にさえも、泣きたくなります。
つまり、こういうことです。
僕とあなたはめいめい気に入った定規を買って持っていて、
あらゆる物を不承不承測ったあと交換するのです。
顕微鏡をプレゼントしたいと思うけれど、それより
僕は僕の眼球をあなたにあげたいです。)
言葉と音楽は綿密な宇宙。
言葉と音楽で綿密な宇宙を構築しようと
[次のページ]
戻る 編 削 Point(2)