あの日の絵かき歌/陽向(2躯-30〜35)
 
空へと続く道の
純粋な絵かき歌は
世間の下でもがく
僕ら何もかも分かったふりをして
分からないふりをする様に
成ってしまった
あの日の声は輝いていたのかと
つまらない顔をして
冗談のようにしてつまらない
事をいう

もう何も言わない
言ったってムダだもの損するだけ
少女は大人になった
少女のままで

地のような世間に怯えて
空のような世間に怯えて
もう枯らすことしか分からなくなった子供が
どこかから 掴めないところから
掴みとった大きなあの日のしるし
私は面白いと思った
私の中で偽らざるをえなかった
本音がそこにはあった

ダレカノハレヲショウメイシタクテワタシハヤミヲサグッタ
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