butterfly/ミナト 螢
 
君に出会う前の僕は
腕を組んだまま
解けない闇を抱えていた 

今の場所から進めない時
君は上から光を当てずに
僕の心を工事してくれた

傷を見ても
深さを知ってる人の声は
僕より遥かに大人だった

ずっとひとりで
戦って来たけど
こんなにも落ち着いて
誰かと話せるなんて
夜を初めて好きになった

離れたくないな
そう君に話したら
重たいのかな

ひとつの言葉を
選べなくて
僕はまた大切なものから
逃げて行くのかな
戻る   Point(1)