butterfly/
ミナト 螢
君に出会う前の僕は
腕を組んだまま
解けない闇を抱えていた
今の場所から進めない時
君は上から光を当てずに
僕の心を工事してくれた
傷を見ても
深さを知ってる人の声は
僕より遥かに大人だった
ずっとひとりで
戦って来たけど
こんなにも落ち着いて
誰かと話せるなんて
夜を初めて好きになった
離れたくないな
そう君に話したら
重たいのかな
ひとつの言葉を
選べなくて
僕はまた大切なものから
逃げて行くのかな
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