雨女/
ミナト 螢
傷付いたら
雨より細かく泣いて
出口を知らない涙だけが
途切れなく流れている
終わったはずの事なのに
思い出に秒針をあげて
ずっと回り続けようとした
嫌われても
避けられても
何ひとつ
変わらない気持ちを
馬鹿みたいに抱えてる
もう君の心を
動かせなくなって
僕はどんな星に
なれば良いのか
夜みたいな
傘を広げても
きっと君に
見つけて貰えなくて
寂しさに
角度を付けたまま
君のいない世界で
飛び続けると決めた
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