眺望良好、息を切らして/あらい
 
うして、熱帯夜です
世界から言葉が、高尚な輝度から純に一夜に殺されていました
無料アプリでひいた迷惑メールの文、盤石の上のお天気やさんへ。
数歩下がって手をひく、ちょうど餞別。あたじけない色として
右部から雨の川になぎすてた果実の数だけ
まるで夢遊病書宜しく、眠気くるめく天邪鬼がたわむれる

汚れ付いた沁みのようなもの
ぼたぼた、足元に倒れていく、

琥珀との名残を留める 天を振り仰ぎ、
孤独を織りなす、残照のつれないまま
陰影を引き攣れ、縒ツれないまま。
真直な言い分が拍手を送る。
清々しいほど けだかし
荒々しくも ずるう
勝手な認識だ。
捨て身の残物の悲哀が
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