ダウンフォース/ホロウ・シカエルボク
トをし始めたあたりだろうか…ほとんどの些細なことは思い出せない、いまだに続いている出来事だったとしてもだ、椅子に腰を下ろし、ワードに向かう、「伝えたい」と思って書くことは必要だろうか、そんな書き方をしたことがない、「伝わればいいなと思う」簡単に言うならそんな思いで書いているに違いない、コミュニケーションの為のツールではない、そこにはもっと複雑な感覚が確かに存在しているのだ、ブラックの苦みが喉を塗り潰す、極端な感触は―極端な感触はいつだってポエジーとしては適切だという気がする、いつだってそうだろ、文字にとらわれる連中は自分の為に書き続けるだけだ、P・Jハーヴェイが戦慄いている、その亀裂はおそらくこの
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