EMAK-BAKIA/墨晶
 
          - impromptu


 風の惑星(ほし)の午後 


                不意の凪 


 スケルトンコーストに一滴(ひとつぶ)の 


                        雨が降った 


 笑顏の空が 


       「ヌトゥシェパ・・、ヌトゥシェパ・・」と囁く


 オベリスクを背に乘せた脚長の象たち


 カーテンが 


       はためく 


            帆船のように


 白い開襟シャツが 


          眩しい


 砂上に足跡をつけて 


           獨り 


              ?く


 ア・バオ・ア・クゥが寄り添う 


                夜を待って
 
 
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