静観の時に(改訂)/ひだかたけし
 
水の色する春の空

静か独り、浜辺に立つ

群れる者達、エゴイズムの海

逃れ、打ち寄せるイメージの波

浮かぶ波間の混沌は

思考の光に照らされて

弾む言ノ葉、生動の渦

境界を溶かし、大地を洗う

大洋を照らす太陽は昇り

燃え続けるその営みに

忍耐と持続を改め倣い

内鳴るヒビキと高揚に

鮮烈な次元、おぼろ観る




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