夜想39/ひだかたけし
毎夜訪れるこの、
微睡みの夢見がちな
覚醒状態において
歌 鳴る、歌 鳴り響く
波押し寄せ盛り上がり波頭創り
必ず砕け消えゆく現を貫くもの、
毎朝、太陽を仰ぎ熱、感じるたび
その圧倒的なリアルに倒れ伏す、
私は いったい 何者何物 ダロウカ?
毎夜訪れるこの、
微睡みの夢見がちな
覚醒状態において
歌 既に鳴り響き 伝達の言語、枯らしてゆく
私は今、此処に在り
それは永遠の一滴
時間はふと 無くなり
瞬間 ふぅーいと 広がる、広がり続ける
(感情の混沌の内に現れるモノ、明晰な像へと転換させ)
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