宇宙の秒針2/ひだかたけし
 
雨が
少しばかり
降った夕、

円に閉じ込められ
濡れそぼった
喧騒の街が

内側から
破裂しそうに
なりながら

青に黄金に
風は吹き
吹き続け

一日の針を
進めようとする

悠久の時、

漆黒に艶めく
大地を蹴り




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