手足ない鱗状のほそく/あらい
 
  雨露が木漏れ日に焼く夢は、泣きはらした金魚鉢に
   気まぐれな短針を見せ、白い腕は褪色を止め
  しっかりした骨格で成年を待つうちに折り重なり
   いろが付いてすっかり 変身してしまいます

一点のひかり、
それとなく展示会
         単なる通過点に過ぎないことを露呈しても
           祖を噛み締める燐光、能天気の太陽は
             ミライとともに輝き続けるとある

まっすぐでいいこでした

     誰も何も来てはならぬ街角をさえずる
              凪いている日日は薙いて暮れる
     なんや 賢い鳥や魚なんだ
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