かんしょうじま/あらい
 
ゆびであがく。

若しくは付け根に 避サる

感情をくるんでいる
生死のさかい
成長のかべ

葉桜とシジュウカラ
が、上機嫌な天に あって。

子供の影が、はしり にげる

シロツメクサの冠が壊れ

大空をとぶのだよ 心臓は。

と微笑むだけ

銃口とつきつけ
梢を繁らせる
石炭をすくいあげ
祝儀をにぎらせる

いったりきたりもする
きいろいバランスボードで

位牌を裏返した僕等は
本当の名をしらないまま

嘴が気を使って
クリップをくっつける
そのように 口止めされ

その手にはのこらないものだよ
この手にはのらないものだよ

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