きっと明日は/坂本瞳子
雨はもう一週間続いている
まるでこの先止むことはないかのように
ベッドから窓越しに見るこの雨は
ただただ憂鬱なだけで
自らの症状に重ねてしまう
そして訪れる人がないことの
言い訳として受け入れられる
寂しくなんてない
そんな言葉が頭を過る
雨がさらに嫌いになる
花や本に八つ当たりをしたくもなる
さらに気が滅入る
溜息がまた一つ
いま鏡を見たくないから
シーツをつまんでみる
こうしていてもしょうがないから
今夜もまだ早いけれど眠りにつこう
明日はきっと晴れますように
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