自称詩人/足立らどみ
自称詩人
子どもたちは
なにも知らないまま
言葉を話して
知識か経験が
子どもたちを
大人の扉へと
いざなう
繰り返しのなか
また
繰り返えされる
*
あゝ
ボキャボラリーの
足りなさは
風船がふくらむ力となって
想像力を掻き立てる
ロボット工場で働くロボットも
いつの日か自我が芽生えるのだろう
そのとき彼らの手にする武器が
自称詩人詩集だったらいいな
そのとき
やっと
過去のネット詩人たちも
報われるのだろう
知らない未来の詩人たちの
まだ眠っているころの
おとぎ話として
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