エンドロール/うめバア
 

3月のロイホで
あなたを心配しながら待っている

30年前から、横断歩道を渡り
チェックのダッフルコートで
歩いてくるクラスメイトは
ああ、息子さん?なの?本当に
大学生いやもう社会人
そうなのすごいね早いね、いや驚いたね

本人にしか見えないよ
砂ぼこりのなかを
少し、戸惑うように歩いてる
あの感じがねとは
言わないまま

デジタル技術って時の流れを感じさせない
彼女が国道沿い、カセットで聞いてたあの歌は
Apple musicで、どうよこれと上がってる
年齢や好みに合わせた巧妙なセレクションが
かえって配慮に欠けてるよなと
うらめしく思う
それで
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