border/桂
しさや驚異にかき乱される
僕はいてもたってもいられず
僕の頭の中に流れた流星群を観察して
それを静かに書き記す
それは詩というような大袈裟なものではなく
無知を松明で照らし原始人が壁画に描いた落書きのようなものだ
私はこの宇宙の大きさにわけもわからず圧倒させられながらも
わけもわからないままに生きて日々感動を覚えている
それはきっと壁画を描いた原始人も同じで
きっと彼らもこの宇宙の神秘を表現せずにはいられなかったのだ
きっと誰もが境界線を前に戸惑いながら生きている
人一人が持つ37兆個の細胞と
2000億個の恒星を抱える数千の銀河
私達の中に眠る宇宙は戸惑いながらも
今日もどうにかこの宇宙との均衡を保っている
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