決壊/桂
いてた
だからハンマーに括りつけて遠心力つけて
思いっきり遠くに自分投げ捨てた
そしたら思ったより遠くにいけた
自己保身は結局のところ
小さな植木鉢の中で育つようなもので自身を小さくするだけだった
思いきってそこを飛び出して
二本の足で母なる大地と繋がって思いっきり枝葉を広げたら
どこからが自分でどこからが世界かわからなくなるくらい大きくなれた
ちっぽけな自己なんて概念かなぐり捨てて
傷つくことを恐れずに心を開いたから
朝露が滴って池の水に還るように
僕の魂はこの星に還った
もう孤独なんて感じようもないんだ
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