あなた、貴女たち/ひだかたけし
 
あなたの瞳のなかの星たち 
風に吹かれ風に瞬き輝いて
毎晩わたしは眠りの底にて
貴女たちに逢い宿りに行く

其処には
無限のたゆたい
在り
風に吹かれて
うねりたゆたいやすらぐ
時に、
叩き付けるよう激しく踊り
風に吹かれ
合一する、
貴女たちと

今夜もぼんやり月が浮かぶ
あなたの瞳のなかの月
私はあなたの何を知っているだろう?

応えは眠りの底で与えられ

目覚めては忘却され

繰り返し繰り返し、

私は貴女たちの何を知っているだろう?


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