フィヨルドと地球と弟と/マークアーモンド
 
僕の部屋は世界の一部を切り取ってできた図書館
明るい修道院でフィヨルドの冷たさを内包している

戦争でたくさんの僕が死んでゆく
たくさんの君が失われてゆく

誰も混沌からの道筋を知らない

ルネバルジャベルの薔薇と憂鬱と
途切れのないラップが地球と宇宙の歌

僕は臆病な銀河を知らない
分裂と包摂と融合を繰り返し

世界は君の窓に訪れる
遠近法以前の姿で音信不通の
弟みたいにね
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